前回の記事で、キレイなグラフを作るためのポイントを少しだけ紹介しました。
今回は、その実践編です!
gnuplotでグラフの線の太さ、点の種類、色を変更できるようになりましょう。
gnuplotのグラフの種類を変更する方法
グラフをかくときって、
線で書こうか、点の方がいいのか悩むなぁ
棒グラフって書けるのかなぁ
といったお悩みがありますよね。gnuplotでは色々なグラフの種類が準備されています。具体例を上げていきます。例として「sin(x)」のグラフを書いていきますね。
線でプロットしてみよう(with line)
まず、線で書きたいときは
plot sin(x) with line
と書けばOK。
毎回、 「with line」と書くのは面倒なので、次のように略すのもOKです。
plot sin(x) w l
点でプロットしてみよう(with point)
点でプロットするときは次のとおりです。
plot sin(x) with point
こっちも略してかけます。
plot sin(x) w p
線と点を重ねてプロットしよう(with linespoints)
線だけ、点だけじゃなくて点を線で繋いだようなグラフを書きたいときだってあります。
そんなときは
plot sin(x) with linespoints
plot sin(x) w lp
として書くことができます。
棒グラフを作ろう!(with boxes)
今回は全てsin(x)としているので、わかりにくいですが棒グラフも可能です。
plot sin(x) with boxes
plot sin(x) w boxes
与えるデータが棒グラフで書くのが適切なデータであれば、棒グラフでも簡単にかけます。
gnuplotの線の太さや種類を変える方法!
ここでは、線の太さや種類を変える方法を紹介します。
線の太さを変えてみよう!(with linewidth)
gnuplotでのデフォルトの線の太さって結構細いんですよね。最初に見せたsin(x)のグラフと同じものですが…画像見たいな感じです。
まずはこの太さを変えていきましょう!コードは簡単で、次のとおり。
plot sin(x) w l linewidth 数値
plot sin(x) w l lw 数値
例えば、数値のところに10と入れてみたら、
はちゃめちゃ太くなった!
「linewidth」ってそのまま「線の太さ」という意味になるのでわかりやすいですよね!
自分好みの太さを色々試してみましょう。
線の種類を変えてみよう!(with dashtype)
グラフを書いていると、実線だけじゃちょっとなぁと思うこともありませんか?
そのときは次のコマンドで破線が使えます。
plot sin(x) w l with dashtype 数値
plot sin(x) w l w dt 数値
例えば数値を2とかにしてみます。そうすると
数値に何を入れたらいいのか、みなさん普通はピンときませんよね。これに関しては、次の記事で紹介していますので、参考にしてみてください!
モノクロで作成する場合
最終的にモノクロ(白黒)でグラフが出力(印刷)される場合は、最初からモノクロでグラフを作る方が分かりやすいです。
gnuplotでは、
set mono
と入力することで、グラフをモノクロにすることができます。さらに、線でプロットする場合は勝手に様々な線の種類で描画してくれるので便利(大量のデータには難しいですが)。
モノクロで出力する場合には、最初から
set mono
を試してみてくださいね!
gnuplotで点の大きさや種類を変更する方法
ここまで上から順にやってきた人は、もう察しているかもしれません。
点の大きさ : pointsize
点の種類 :pointype
ですね。グラフに反映させてみましょう!
点の大きさを変えよう
点の大きさを変えるには以下の通りで、略して書くこともできます。
plot sin(x) w p pointsize 数値
plot sin(x) w p ps 数値
数値に10を入力してみると画像のとおり。
点の種類を変えよう!
点の種類を変えるには、以下の通りです。
plot sin(x) w p pointtype 数値
plot sin(x) w p pt 数値
例えば数値に7と入れると、画像のとおりになります。
ここの数値も、先ほど紹介したこの記事で調べることができます。
終わりに
今回は、gnuplotでキレイなグラフを作るためのコマンドを紹介しました。
前回の記事等も参考に、見やすく・分かりやすいグラフを作ってもらえると嬉しいです!
次はまた、何にしようかな…リクエストがあればお答えしましょうー!
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